2006年01月10日

秘密局活動状況

ドイツのMathias Kropf氏が毎年行っている秘密局調査は、“Clandestine Activity Survey”と題して年末に概要が発表される。「月刊短波」の毎年1月号にその和訳が掲載されるので、バックナンバーから抜き出して1999年以降の動向をまとめてみた。

調査結果は、政治的な秘密放送の活動をターゲット地域別に週あたりの平均放送時間(WBH=Weekly Broadcast Hours)で算出している。

 1999200020012002200320042005
合計1116136814321732171812291195
アジア819958104513121415920841
南北アメリカ176176176162162166162
アフリカ114227211242125127192
オセアニア7701616160

Mathias Kropf氏自身のウェブサイトは存在しないようだが、毎年調査結果が発表されるリリースには連絡先が明記されているので、コンタクトを取る際は、各サイト、ニュースレター等を参照のこと(こことか→Clandestine Radio Watch)。

この他に調査結果では、ターゲット国別上位3位のWBH、新たに対象になった国、対象から外れた国を知らせている。

“Clandestine Activity Survey”和訳転載 from 月刊短波(1999〜)

◎2005年の秘密局活動状況
 ドイツのMathias Kropf氏が毎年行っている秘密局調査の2005年版によると、 2005年の秘密局の活動時間は1195WBH(週あたりの放送時間)で、前年比3%減少した。 アジア地域では9%減の841WBH、アフリカ地域では何と51%増の192WBH、 南北アメリカでは横這いで168WBHであった。ターゲットエリアの上位はイラク(前年比-107WBH、225WBH)、 アフガニスタン(+25WBH、190WBH)、北朝鮮(横這い、168WBH)であった。 ターゲットエリアの数は1つ増えて25となった。 内訳はアフリカでセネガル、 ソマリア、 ガンビア、カメルーンの4カ国が新たに対象となり、 逆にレバノン、 コロンビア、 パプアニューギニアの3カ国が対象から外れた。 (WWDXC Topnews 741)
※[注:犬TV]南北アメリカは162WBHのようです。

◎2004年の秘密放送活動状況
 ドイツのMathias Kropf氏による、2004年の秘密放送の活動状況は次の通りである。政治的な秘密放送は週あたりの平均時間(WBHs)で前年より28.5%減少し1229時間となった。これは1999年以来の最低値であり、 この調査を開始した1986年以降で見ても2番目に少ない値である。アジアでは35%減少の920時間となりすべての主要ターゲットエリアについて見ても減少傾向であった。他の地域は南北アメリカ166時間、 アフリカ166時間、 オセアニア16時間と横這いであった。ターゲットアリアで見ると、 イラク向が前年より416時間減少の332時間、 北朝鮮向が49時間減少の168時間、アフガニスタン向が24時間減少の165時間であった。 ターゲットエリアとなった地域の数は3つ増えて24となった。 (WWDXC Topnews 695)
※[注:犬TV]アフリカは127WBHのようです。

◎2003年の秘密局調査状況
 ドイツのMathias Kropf氏の秘密局調査の2003年版が発表された。それによると政治的秘密局の数は前年と変わらず、 週間放送時間数は1718時間で前年より14時間減少した。地域別ではアジアが8%増の1415時間、 アフリカが48%増の125時間、 南北アメリカ(162時間)とオセアニア(16時間)は変わらずであった。ターゲットエリアの数は前年より1減って21カントリーとなった。 今回ターゲットエリアから抜けたのはカザフスタン、カンボジア、韓国、ソマリアの4カ国、新たにターゲットエアリアとなったのはサウジアラビア、レバノン、ウガンダの3カ国。ターゲットエリアで週間放送時間数が最も多かったのはイラクで748時間(前年比252時間増)、次いで北朝鮮(217時間、変わらず)、 アフガニスタン(189時間、変わらず)であった。イラク向の放送時間数は単一のターゲットエリアへの放送時間数としては1986年に調査を開始して以来の最高値である。 (Media Network)

◎2002年の秘密放送の総括
 ドイツのMathias Kropf氏によると、 2002年には秘密局の活動は前年比で21%増加して週1732時間となった。これは1994年以来最も高い活動レベルであり、 また伸び率から言っても過去第3位であった。 1999年の活動レベルと比べると50%増加したことになる。 ターゲットエリア別ではアジア向が20増の週1312時間、アフリカ向が15%増の242時間、 南北アメリカ向は8%減の162時間、 昨年ゼロであった大洋州向が16時間となった。ターゲットエリアの国数は1カ国増えて22カ国となった。 ターゲットエりア外となった国はスリランカとコロンビア、新たにターゲットエリアに入った国はカザフスタン、シリア、パプアニューギニアである。最も秘密局の活動の多いターゲットエリアの国は第1位がイラクで昨年比129時間増の週496時間、これは1986年に調査を開始して以来過去最高のレベルである。 第2位は北朝鮮で昨年と同じの217時間、第3位はイランで昨年比43時間増の193時間であった。 (WWDXC Topnews 605) 「悪の枢軸」3カ国が上位3位ですね。

◎2001年秘密局サーベイの結果
 ドイツのMathias Kropf氏によると、2001年の世界の秘密局は1990年代の減少傾向から2000年に続き増加しており、週間放送時間数では前年比4.7%増の1432時間であった。地域別ではアジアが9.1%増の1045時間、アフリカは7%減の211時間、米州が増減なしの176時間であった。秘密放送のターゲットエリアは1つ増えて21地域となった。2 001年に新たにターゲットとなった地域はベトナム、カンボジア、ナイジェリア、ターゲットでなくなった地域はパプアニューギニア、コンゴ民主共和国。ターゲットで最も放送時間は長かったのはイラク向で8時間増の367時間、次いで北朝鮮向の217時間(増減なし)、キューバ向の162時間。(WWDXC Topnews 554)

◎2000年の秘密局動向
 ドイツのMathias Kropf氏が毎年行っている世界の秘密局動向調査の結果が発表された。それによると2000年が1992年以来初めて前年比で秘密局の放送時間が増加した。具体的には秘密局の総放送時間は週あたり1368Hで前年比22.6%増となった。地域別ではアジアでは前年比17%増の週958H、米州は176Hで変わらず、オセアニアも7Hで変わらず、アフリカは何と100%増の227Hとなった。ターゲットエリアは前年より2地域増加して20地域となった。新たなターゲットエリアとなったのはモロッコ、コンゴ、ジンバブエの3カ国、今回外れたのはトルコであった。ターゲットエリアで放送時間が多いのはイラク向の週359H(前年より29H増)、北朝鮮向の週217H(同77H増)、キューバ向の週162H(増減なし)であった。(WWDXC Topnews 499)

◎1999年に秘密局の動向
 Mathias Kropf氏が毎年行っている世界の秘密局の調査結果の1999年版が発表された。それによると1999年の秘密局の活動は週当たり放送時間数が1116時間で1998年と比べ8.7%減少した。これで週当たり放送時間は1990年の2284時間を最高として過去7年連続の減少を見た。エリア別ではアジア 819時間(-6.5%)、南北アメリカ 176時間(?7.4%)、アフリカ 114時間(+20.3%)、オセアニア 7時間(0%)であり、アジアや南北アメリカで減少し、アフリカでは増加している。秘密放送がターゲットしているエリアの数は1998年の19から18に減少した。これはナイジェリア、タジキスタン向けの秘密放送が消滅した反面スリランカ向けが復活した結果である。ターゲットエリアで最も週間の放送時間が多いのはイラク向けで330時間(1998年より38時間増加)、続いてキューバ向けが162時間(増減0)、北朝鮮向けが140時間(98時間減少)であった。(WWDXC Topnews 444)


posted by 犬TV at 21:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放送 - 総合
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