2006年03月10日

遠隔操作受信機

WebRADIO@anyPlace

WebRADIOといっても、放送局のストリーミング配信や無数にあるインターネット放送局とは違う。ウェブを通してラジオを聞く……まさに「ウェブ・ラジオ」!

例えばこういうことだ。

ある無線愛好家が、自宅に設置した受信機をPCとつなぐ。PCからは受信機を操作できるほか、受信した音声を取り込んでいる。PCはウェブサーバにもなっていて、音声がリアルタイムでエンコードされてストリーミング配信されていると同時に、インターネットを経由して受信機を遠隔操作することもできる。

つまり、インターネットにつながってさえいれば、どこか別の場所にあるラジオを操作し、受信した音声をその場所の電波状況に応じて聞くことができるのだ。

webradio-console.jpg
WebRADIO@anyPlaceの画面


このシステム“WebRADIO@anyPlace”を開発したアマチュア無線家JR6NJD氏のサイトにアクセスし、実際に操作してみた。周波数を入力してモードを選ぶと、ページに埋め込まれたWMPでバッファが始まり音声が聞こえる。0.01〜1,300MHzという広範囲な周波数に対応したIC-PCR1000という受信機が使われており、国内のAM、FM、海外の短波放送、航空無線、アマチュア無線など、様々な音を聞くことができた。

JR6NJD氏のシステムは大分県別府市にあるが、ソフトはJR6NJD氏のサイトで公開されており、日本各地の無線家によって同様のシステムが運用されている。→Link of WebRADIO@anyPlace

これらはアマチュア無線家による個人ベースでの実験であり、放送内容の二次配布が目的ではないが、地元でしか聞けないFM局が聞けたときは感動した。あるサイトのBBSには「アメリカから日本の放送が聞けた!」という書き込みも。

ブラウザでサイトにアクセスし、受信機の操作はJAVAで行い音声はWMPで聞く。インタフェースが全て一般的なソフトで構築されているため、ユーザ側では特別なハードやソフトの導入が不要なことも、このシステムの素晴らしい点だろう。

しばらくいじっているといると、操作していないのに周波数が変わってしまうことに気づいた。これは複数のユーザが同時にアクセスしていて、ひとつの受信機を共有しているためだが、サイトによってはチャットを併設することでスムーズな利用を促しているようだ。→WebRADIO@Shizuoka(静岡)、http://jr5lla.ddo.jp/(高知市)

なおJR6NJD氏は、JG2PUW林氏によるVisualRadioに刺激を受けてこのソフトを開発したと書いている

webRadio.gif


posted by 犬TV at 19:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 放送 - 総合
この記事へのコメント
はじめまして、相良と申します。

WebRADIO@Beppuを運用しています。こんなに丁寧に紹介いただいて感激です。私の所は受信環境が悪いので、他の地域に増えるといいなあと思います。使用している受信機が製造中止になり、他の受信機の対応を考えないとなりませんが、なかなか良い物がありません。

お気づきのことなどありましたらお知らせください。今後ともよろしくお願いします。
Posted by JR6NJD Kazz at 2006年03月30日 08:09
>JR6NJDさま

はじめまして。
わざわざコメントいただき、ありがとうございます。

WebRADIO@anyPlaceのようなシステムが個人ベースで開発・公開されていることに感動と興味を覚え、勝手に紹介させていただきました。

インターネットの普及によって、私達はさまざな形で音声をデータ化し、やりとりできるようになっています。そんな状況だからこそ、逆にオフラインの音声メディアである電波にも興味をいだいているところです。

アマチュア無線のことは詳しくありませんが、基本的にWebRADIO@anyPlaceというシステムは、実験的側面が強いものだと思っています。実際にアクセスしてみると、FMや中波のようないわゆるラジオ局の放送が聞かれていることも多いようで、システムの公共的な位置づけは各ユーザまかせということになるのでしょう。オークションの件とか、おそらく短波ラジオを持っていない方が「しおかぜ」を聞いている件とか、システムを公にすることで予想外の方法で利用されたり、ご苦労もあるとは思います。が、正直なところ、それらを含めて興味深く感じました(公にされたWebRADIO@anyPlaceの利用状況から、ネットにおける公共性という話題にも言及することができるような気がしています。大げさですかね、笑)。

ただやはり最初は「遠隔地にあるラジオをJAVAで操作してストリーミングで聞く」という仕組みに、僕も子供の頃にラジオを作ったクチなので、単純に好奇心を刺激されたというところです。ヨーロッパやアメリカ、ニュージーランドで同じようなシステム(JG2PUW林氏のVisualRadioだと思います)を公開されているサイトも訪れましたし、同じ電波を各地のWebRADIO@anyPlaceで聞き比べるのもおもしろい。

私のブログは個人的なメモのようなつもりで書いていますが、WebRADIO@anyPlaceの仕組みや運用形態など、いろいろな角度から興味を持つ人にもし紹介することができればと思っています。なんだか、長文になってしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。
Posted by 犬TV at 2006年03月30日 13:56
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