CDやレコードのように物理的なメディアの制限を受けずに聞かせることのできるネットオーディオのリリースは、本来1曲単位だろうが100曲まとめてのリリースだろうがかまわないはずだ。しかしアーティストたちは、作品にジャケットをつけ、EPやLPとして発表する。
僕らが慣れ親しんだCDやアナログのフォーマットを模倣することで、わかりやすさはあるだろう。それだけ既存のフォーマットのサイズが、メディアとして機能的に洗練されているのかもしれない。また、もしかしたら旧メディアへのノスタルジーのようなメタな感覚が含まれているのだろうか。
スプリット盤というのはCDでもあるけれど、レコードやカセットテープのようにA面B面のあるメディアが主流だった時代にはよく見かけたリリース方法だった。インディーズなんかで、つながりのあるアーティストがそれぞれA面とB面に収録されたのがスプリット盤だ。
オランダのネットレーベルWM Recordingsの最新作として知った“We're not in if for the money”が、スプリット盤形式だった。この作品は14曲入りのオムニバスで、Rallehond Recordsとのダブルネームになっている(Rallehondのサイトでもまったく同じ作品がリリースされている)。お互いが過去のリリースから7曲ずつを提供し、1曲ごと交互の曲順になっている構成。もともとはレーベル・サンプラーのような意味で、プロモCDRとして制作されたらしい。サウンド的にはアコースティック寄り。個人的に最近電子音中心の曲を多く聞いているからかもしれないが、人の声、歌、アコースティックな楽器の質感が心地よい。今日は朝からBGMとして何度も繰り返し聞いている。
05. CobSOn - Kidding (WM Recordings)
12. TROY - De reis (Rallehond Records)
WM Recordingsのカタログを見ると魅力的なジャケットが並んでいる。すべて聞いてみたい。とりあえずジャケットを見渡してダウンロードしたのはSalam“Salam”。ネットレーベルの作品としては珍しいアフリカ系。バイオリンやアコースティック・ギターなどシンプルな構成のバンドによるライブ音源。
01. Laaré
CCでのリリース。